~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」


【 調査の背景 】

CCI/電通/電通デジタル/セプテーニが公表した「2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、ビデオ(動画)広告は、インターネット広告費の広告種別の中で最も高い成長率を記録し、インターネット広告費の25.5%を占める結果となりました。2024年にも112%伸長すると予測され、企業のマーケティング活動において、中核的な存在となることは疑いの余地がありません。今回は、~69歳の男女1,000人を対象に、動画広告に対しての意識調査を実施いたしました。ぜひ、ご自身が携わるビデオ(動画)広告と比較するためのベンチマークとしてご活用ください。

【 調査の概要 】

調査の手法「Yahoo!クラウドソーシング」のアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象「Yahoo!クラウドソーシング」登録モニターのうち、~69歳の男女を対象に実施
フィルタリング設問内での「普段YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトを利用しますか?」の設問に対し、Yesと答えた方のみ
回答数1,000名
調査実施日2024年4月3日

【 調査結果 】

  1. あなたは、普段動画共有サイトをどのぐらいの頻度で利用しますか?

回答者の93%は週に1回以上動画共有サイトを利用し、64%は週5日以上利用するヘビーユーザーであった。

2. あなたは、動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをしますか。あてはまるものをお答えください。

94%ものユーザーがスキップすることが多いと回答しており、ユーザーに親和性のある広告または興味をひく広告展開が求められていると言える。

3. 動画配信サービスで動画広告がスキップできるようになるまで、あなたの行動に当てはまるものをお答えください。

「広告をしっかり観ることが多い」が7.9%、「ただ待っていることが多い」が61.7%となり、約7割は広告の内容によって興味喚起され行動を起こす可能性がある層だと言える。一方、「他の事をすることが多い」が3割弱存在し、動画の冒頭でいかに興味を引くことがカギになると言える。

4. あなたは、動画配信サービスの動画広告についてどう思いますか。あてはまるものをお答えください。

好き」「どちらかといえば好き」と回答した方は6.5%である一方、「嫌い」「どちらかといえば嫌い」と回答した方は64.8%となった。動画広告が好きな方は少なく、嫌いな方が多い結果となり、動画広告そのもののイメージはあまり良くないと言える。

5. あなたの、動画配信サービスの動画広告の嫌いな点は何ですか。あてはまるものをすべてお答えください。

本編の動画を邪魔される点」が67.6%、「強制的に動画広告を視聴させられる点」が64.9%となり、ユーザーのコンテンツ視聴を邪魔する項目Top2という結果となった。また「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」が54.1%、「何度も同じ広告が流れる点」が43.4%と続くことから、「ユーザーの興味のある内容」「目新しい広告」での広告展開が求められているといえる。

6. あなたは、観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品への印象が【良くなった】ことがありますか。

あまりない」「ない」と回答した方は76.8%となり動画広告での認知向上や興味喚起の難易度が高い施策であると言える。一方「ある」「たまにある」と回答した方は23.2%となり、「コンテンツ視聴の邪魔をしない」「ユーザーの興味のある商品」「目新しい広告」を試行錯誤し、この層を増やしていくことが重要であると言える。

7. 観た動画広告の内容によりそのブランド/企業/商品の印象が【良くなった】ことがあると答えた方にお聞きします。あなたは、その動画広告を見た後に、そのブランド/企業/商品についてどのような行動を起こしたことがありますか。(お答えはいくつでも)

インターネットで検索した」が48.8%、「SNSで検索した」が18.3%となり、動画広告の効果を表す指標の一つとして、動画広告視聴後の検索は外せない要素と言えるとともに、動画広告閲覧→検索のユーザー行動の中でストーリーを持たせた広告施策などでパフォーマンスの向上につながると思われる。

8. あなたは、観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品の印象が【悪くなった】ことがありますか。

ある」「たまにある」と回答した方が61.7%となり、動画広告の内容によってブランド/企業/商品の印象が悪くなった経験を持つ方は、印象が良くなった経験を持つ方に比べて多い結果となった。動画広告のマイナス要素を考慮しない広告展開は諸刃の剣と言える。

9. あなたは、観た動画広告の内容が【自分向けだと感じる】ことはどの程度ありますか。

ほとんど感じない」と回答した方が59.6%となり、動画広告の内容が自分向けだと思っている方が圧倒的に少ない結果となった。

動画広告の嫌いな点の設問で「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」が54.1%もいることから、いかにパーソナライズされた広告を届けられるかがカギとなると言える。

10. あなたは、動画広告を観たことがきっかけとなり、商品を購入したことはありますか。

全くない」と回答した方が81.7%と多くを占めたものの、動画広告をきっかけに一回以上商品を購入した方は18.3%と、2割弱になる結果となりました。いかに自分向けの広告だと認識してもらえるか、また、好印象を抱いてもらえるかが、商品購入に結び付く大きな要素となると言える。

【 アンケート回答者の属性 】

あなたの年齢(年代)を教えてください。

あなたの趣味嗜好に当てはまるものを教えてください(複数選択可)。

あなたの現在の職業について、下記の中から近いものを選んでください。

あなたの現在の役職について、下記の中から近いものを選んでください。

あなたの世帯年収を教えてください。

【 まとめ 】

動画共有サイトにおける動画広告は、94.6ものユーザーが「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と回答。

動画広告の好意度について、「好き」「どちらかと言えば好き」が6.5%に対し、 64.8% が「どちらかと言えば嫌い」「嫌い」と回答。

嫌いな点について、「本編の動画を邪魔される点」が67.6、「強制的に動画広告を視聴させられる点」が64.9%となり、ユーザーのコンテンツ視聴を邪魔する項目がTop2という結果となった。

続いて「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」が54.1%、「何度も同じ広告が流れる点」が43.4%となり、より精度の高いターゲティングおよび質の高いクリエイティブが求められる。

動画視聴後の行動について、「インターネットで検索した」が48.8%、「SNSで検索した」が18.3%となり、動画広告の効果を表す指標の一つとして、「検索意向向上」は外せない要素と言える。

【動画広告が自分向けだと感じるか】について、「ほとんど感じない」と回答した方が59.6%となり、自分向けだと思っている方が圧倒的に少ない結果となった。

ユーザーのコンテンツ視聴・閲覧を可能な限り邪魔しない」x「ユーザーとの親和性」x「目新しい広告」を心がけることで、好意度が向上し、「検索意向」「来店意向」「購入意向」の向上へつながると言える。

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